おおいし動物病院
ハムスターの飼い方
- 一般的特徴
a)寿命
平均寿命2〜3年
b)体重
雄:80〜130g
雌:95〜150g
c)体温
36.9〜38.1℃
d)呼吸数
35〜135回/分
e)心拍数
250〜500回/分
f)繁殖
1.性成熟 :10〜14週齢(雄) 6〜10週齢(雌)
2.妊娠期間 :15.5〜16日
3.一腹仔数 :5〜9匹
出産後最初の1週間は巣を扱ったり、子にふれてはいけません。
共食いや、子育て放棄の原因になります。
産後1週間は母親を刺激しないようにしてください。
g)歯
- 2本の絶えず成長する上下の切歯と、3本の上下の永久歯の臼歯を持つ。
- よく発達した頬袋を持つ。
h)偽冬眠
- 環境温度8℃以下になると、餌を集め蓄え、比較的不活発になります。
特に冬に脱走したときなどに起こります。
すべてのハムスターに起こるわけではありません。
-
- 飼育
a)住まい
ケージは、木製や柔らかなプラスッチック材だと齧ってしまいます。
ワイヤーやステンレスので作られた頑固なものを選びましょう。
小さな入り口や開放口は、簡単に逃げてしまいます。外れないように注意しましょう。
ケージの中に、小さな筒のトンネルや、回し車などのおもちゃを入れてあげましょ。
床敷きとしておがくずや細かく切った紙などを厚く敷いてください。
環境温度は、18〜26℃、湿度は40〜70℃、日照時間は、12時間サイクルが好ましい。
1匹ずつケージに入れるようにしましょう。複数飼いはケンカが問題になります。
特にメスは、交尾の受容期間以外は、オスを攻撃します。
b)食事
15〜20%のタンパク質を含むハムスター用ペレットフードでうまく飼育できます。
パスタやチーズ、ヨーグルト、果物、野菜などを少量与えられます。
栄養のバランスが大切です。一種類に偏らないようにしましょう。
ひまわりの種などのシード類は、高タンパク、高脂肪でカルシウム不足や肥満などの原因になります。
お水は毎日取り替え、新鮮なお水がいつでも飲めるようにしておいてください。
- 扱い方
- おとなしいハムスターならば、手で優しく包むようにして持つことができます。
攻撃的なハムススターは、タオルや手袋を使うか、缶や筒型の容器を使ってその中に閉じ込めるようにします。
- よく診る病気
- a.皮膚
・外傷
・咬傷
・疥癬
・アカルス
b.呼吸器
・肺炎
c.消化器
・不正咬合
・寄生虫
・増殖性回腸炎(ウエットテイル)
d.運動器
・骨折
e.腫瘍
・リンパ腫
上記の病気の中でも特に多い病気について解説します。
A. 増殖性回腸症(ウエットテイル)
- キャンピロバクターという細菌が関与している細菌性の腸炎です。
族性の素質、不適切な食事または急激な食事の変化、密飼い、ストレスなどなども影響を与えているようです。
症状は、水様性の下痢にる尾や肛門周囲の汚れ、食欲低下、衰弱、脱水などです。
1週間ほどで死亡しまうことが多い病気です。
このような症状が見られたらすみやかに動物病院で診察を受けてください。
B. アカルス感染症
特に背部から腰部にかけて脱毛を起こす寄生虫感染症です。
皮膚の乾燥や燐屑を伴います。
ストレスや慢性の消耗性疾患など根底となる病気が関連しているといわれています。
特発性の老齢に伴う病気
- ハムスターの寿命はとても短いため、1歳を過ぎたころから老齢に伴う病気の発生が見られます。
- a.アミロイドーシス
- 発生率86%、オスよりメスに多い。
- アミロイドという物質が体の様々な器官に沈着して、機能不全を起こす。
- 主に腎臓、肝臓、尿細管
b.心臓血栓症
- 発生率73%
- 心臓の中に、血栓ができる病気です。特に左心房が侵されることが多い。
- 血栓形成には、アミロイドーシス、心不全、脈管炎、敗血症などが関与している。
戻る
-
-
.