おおいし動物病院
うさぎの飼い方
- 一般的特徴
a)寿命
- 平均寿命は7〜8年ですが、なかにはかなり長生きするウサギもいます。(長寿記録15年)
b)歯
- 歯は大きく前に出ています。生涯において伸び続けます。
(うさぎは歯の特徴から齧歯類だと勘違いされることがありますが、ウサギ目ウサギ科の動物です)
c)体重
- 1.小型種:1.0〜2.0kg(オランダ、ポートランドなど)
2.中型種:2.0〜7.0kg(カルホルニア、ニュージランドなど)
- 3.大型種:6.5〜7.5kg(ジャイアントチンチラ、フランダースジャイアントなど)
d)体温
- 38.5℃〜40.0℃(緊張するとすぐに40℃位まで上昇してしまいます。)
e)呼吸数
- 30〜60回/分
f)心拍数
- 180〜250回/分
g)便
- 採食後最初の4時間の間に固い球状の便を作ります。
次の4時間に柔らかくより強い臭いのする「盲腸栄養便 」が生産されます。
この便には、ビタミン、タンパク質が豊富に含まれていて、ウサギが肛門を舐めることで直接摂取します。
h)尿
混濁した淡黄色〜オレンジ色。(食事により変化します)
i)繁殖
1.性成熟:6〜10ヶ月
2.繁 殖:容易、通年可能、交尾排卵
3.妊娠期間:30〜33日
4.一腹仔数:4〜10
仔ウサギは1日に1〜2回しか授乳しません(親が世話をしていないように見えます。
- 飼育
- a)住まい
1.ケージは簡単に洗浄できる物を使いましょう。
2.ウサギの尿中には多量のアンモニアが含まれています。換気をよくしてあげましょう
3.床の1部に必ず堅くて平らな部分を設けましょう。
4.7.2℃〜29.4℃の室温で飼育するべきです。30℃以上の高温・多湿には耐性がありません。
5.雄または雌がそれぞれ去勢、避妊手術を受けていればケンカをせずに一緒に飼育する事ができます。
6.ワラや牧草でベッドを作ってあげるといいでしょう(裂いた新聞紙も良い)。
7.隠れる場所を作ってあげましょう。
b)食事
1.ウサギ用フードは、繊維成分が不足し、高タンパク、高脂肪、高カルシウムで栄養バランスがよくありません。
肥満や尿路結石の原因になります。
2.新鮮な牧草(ほし草)を好きなだけ与えてください。
1歳以下の若いウサギや妊娠・授乳中ののウサギはアルファルファがいいでしょう。
それ以外のウサギにはティモシーが良いでしょう。
3.新鮮な野菜を毎日3〜4種類与えて下さい。
1日あたりの最小量は2kg/体重につき1カップです。
もし軟便または下痢が持続した場合はその野菜は中止してください。
4.推薦される野菜
ビートグリーン、ブロッコリー、キャロットグリーン、タンポポ、パセリ、ホウレンソウ、ニンジン、セロリー、グリーンペッパー、サヤエンドウなど
5.フルーツは少量であれば毎日与えることができます。(スプーン1〜2杯)
6.高繊維なフルーツを好みます。(アップル、パパイヤ、ピーチ、ナシ、パイナップル、イチゴなど)
7.ペレットは高繊維なもの与えて下さい。
適切な量は2.5kg/体重に1/8カップです。
8ヶ月齢以下の若ウサギには食べるだけ与えて下さい。
8.パン、シリアル、コーン、クラッカー、オート麦、パスタ、小麦などの高澱粉食は与えてはいけません。
腸性毒血症の原因になります。
9.食事の変更は,腸内細菌叢の調整を行わせるために、徐々に行って下さい。
10.新鮮なお水をいつでも飲めるようにしておいて下さい。
- 扱い方
- ウサギを抱くときには、必ず後肢をしっかりと支えて下さい。
片手を胸の下に手を回して抱き、もう片方の手は後肢を包み込むようにします。
タオルなどで包んで抱き上げてあげればより安全でしょう。
腕の下やタオルで頭部を隠すようにしてあげるとおとなしくなります。
もしウサギが暴れて嫌がるようであれば、無理をしない方がいいでしょう。
脊椎の損傷(骨折)を起こしてしまうこともあります。
決して耳を掴み、持ち上げるようなことはしないで下さい。
耳はとてもデリケートな部位です。優しく扱って下さい。
- よく診る病気
- a.皮膚
・外傷
・耳疥癬(耳ダニ)
・皮膚疥癬(皮膚ダニ)
・ツメダニ
・ノミ
・膿瘍
・足皮膚炎
b.呼吸器
・気道炎
・スナフッル
c.消化器
・不正咬合(切歯、臼歯)
・毛球症
・鼓腸症
・コクシジウム
d.運動器
・骨折
・脊椎脱臼
・運動失調
上記の疾患の中で管理に関連した病気について解説します。結果として死んでしまうこともある病気ばかりです。
- 足皮膚炎
- 原因)ワイヤーの網ようなラフなケージの床、重い体重、爪の過長など
- 対策)スムーズな不浸透性のレスティングボードを休息の場所として与える。
- 肥満状態であるならば食事の制限が必要
- 外傷性の骨折/脱臼
- 原因)乱暴な取り扱いによることがおおい。
- 対策)キャットバックを使用したり、タオルで優しく包むなど、慎重に取り扱う。
- 毛球症/鼓腸症
- 原因)グルーミングや巣作りにより摂取された毛が胃の中で塊状になり、
胃の大部分を占拠する事によりおこる。
- 低繊維食による腸運動の低下
- 対策)毎日のブラッシング
- 繊維含有量の多い食事を与える。
- 牧草や干し草を食べるだけ与える。
- 胃潤滑剤の投与。
新鮮なお水がいつでも十分に飲めるようにしておく。
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